1 家の構え=玄関
玄関には、その家の生活心情がすべて表出します。玄関の構えに対する気遣いは、時代と共に希薄になっています。玄関は「家というシェルターの動線上の入り口に過ぎない。」と認識している人も多くいます。
しかし、靴を整理整頓でき、コート掛けが広く、雨具が片付けられる機能をほとんどの人が重視します。
家への来客を想定して玄関のしつらえを考えていた日本人が、反動で全くハレとケの境目である玄関に、神経が行き届かなくなってきている状況は、少し反省する時期にきているのではと思われます。
2 リビングは自在性が重要
人が住む家のなかでの活動の中心=リビングは、住み手にとって思いっきりフレキシビリティがあるべき空間です。天井が高いことも、床暖房を施すことも、タイルの床にすることも、屋外との一体感ある広がりのある空間とすることも、照明演出をすることも全て自由です。仕事場がリビングであることも当然です。この自由さこそ、住宅を創る意味と言えましょう。
3 食を楽しむダイニング&キッチン
食は健康の源、団欒の要、会話の糸口です。その人の食生活にとって機能的であることが計画する上でのポイントです。
家族の嗜好性を十分議論した上で、コストをどれだけかけて、広さをどれだけ確保するかを検討する必要があります。食への関心のレベルによって、プランニングは大幅に変わります。
4 一日の疲れを癒す水まわり
緊張した外での一日を癒す役割が、水まわりです。清潔で、明るく、風通しが良いことが必要条件です。また自然換気機能を計画的に配置することが、人間のためにも家のためにも大切です。
浴室、洗面室、トイレは多様な商品が供給されています。目的に合わせたクオリティのものを選びましょう。
5 現代の和の意味
固定観念的な「和室」よりも、自由闊達な和空間への嗜好性が生まれています。個性を表現し、オンリーワンの空間として自由に発想すべき時代です。和風=自然素材の空間として、広義に解釈すると発想が自由になります。
<落ち着く>、<癒される>という感性を大切にするときに和を考えましょう。
6 立体動線の要=階段
階段は上下の動線上の装置だけにしておかずに、空間を立体的に構成しましょう。目線が変化する時に、家の空間の広がりを楽しむことができます。階段に座って家族と語る姿には、家のもつ温かさと安全性とゆとりが背景に見えます。